今日は【SUBTLE VANILLA TASTE】の
主催ライブ「バニラの日」で
同時に【SUBTLE VANILLA TASTE】の
解散ライブでもある。
今まで一緒にアツイライブを
共に作り上げてきたバンドたちが
タイバンで集まったライブだった。
対バンアーティストをいくつか紹介。
【CHRONO SCALE】は大阪のバンド。
初めて見たのだけれど
力一杯のロックを奏でる。
【SUBTLE VANILLA TASTE】も
はじめて見たときは
こんな印象だったかな。
【LAST 3MONTH】はちょっと荒々しいくらいの
インパクトのあるステージ。
名古屋のバンドで
ライブハウススタッフでもあるらしい。
【SUBTLE VANILLA TASTE】の解散を
「悔しい！」とさけび、
だから力一杯の
ライブをするのだと言っていた。
今日まんぼうにオファーをくれた
【Landscape】は
【SUBTLE VANILLA TASTE】と共に活動し、
共催企画ライブもする
仲間でもありライバルでもある。
わかっているライブとはいえ
【Landscape】にはは残念…無念の思いがある。
「初めて【SUBTLE VANILLA TASTE】に出会ったとき、
カッコイイライブをすると思った。
それから最高のライバルとして
いつか越えてやろうと思ったのに、
それが今日なくなってしまうことがショックだ。
…俺たちは俺らなりに送りだそう！」
【SUBTLE VANILLA TASTE】は
他のバンドのステージを
ずっと会場で見ていた。
たくさんの人と挨拶を交わした。
感傷に浸るより
「よう！」と挨拶をかわす
同窓会のような雰囲気だった。
・・・ステージにあがるまでは。
ついに【SUBTLE VANILLA TASTE】の
LASTステージだ。
最後のステージをつとめるまえに
手を添えての気合い入れまで
・・・時間がかかったな。
1曲目終わる前に間奏のところで
ボーカルが叫んだ。
「しんどい！」
ＭＣで、叫んだわけを話す。
「なんだろうな、このしんどい感じ。
緊張かな、気疲れかな。
1曲やるだけでも体が動かない。
（他のメンバーに向かって）
なっ？しんどいやろ？
だけど今日のステージを
やめるって気持ちはないから
最後までついてきてくれ」
不思議な気持ちがした。
ライブのスキルもあってキャリアもあって
そこそこファンも付いているロックバンドが
それでもライブを続けることができない。
仕事や結婚を考えたら
バンドをやめる選択肢を
選ばなければならないのか。
【SUBTLE VANILLA TASTE】の解散理由を
聞いてはいなかったけれど
メジャーバンドの苦しみとは別の、
音楽することが贅沢に分類されてしまう
葛藤があるのかと思った。
汗びっしょりで演奏して
最後にはボーカルが泣いた。
その顔を画像に納めようとするまんぼう。
LASTステージでの涙は
精一杯やってきた自分へのご褒美だと思う。
会場に駆けつけた
たくさんのバンド仲間に対して
「解散ライブなんてするんじゃねえぞ！」
と叫んだのは
本音と、自らに
引導を渡すけじめかもしれない。
ライブが終わるとスライドが流れた。
オリジナル曲をバックに
【SUBTLE VANILLA TASTE】活動中のすべての
ライブ記録が映し出された。
すさまじい量の
ライブをこなしていたんだな。
いままでどうもありがとう。
【SUBTLE VANILLA TASTE】お疲れさま。
今日の熱い思いを受け取ったバンドマンが
たくさんいるからね。
音楽への思いは引き継がれてゆく。
