まんぼうのうたネタ日記

はてなダイアリーから引っ越してきました。大阪住みのオバーチャンまんぼうが気になるうたネタを書いています。更新めっちゃ遅いです!

いないいないばぁ7/15


このライブには前振りがあります。
mixiの2010.7.12日記に詳しく書いてますが
交通事故で
アマノジャク】のボーカルの
ミヤザキくんが亡くなったのが7/9未明の話。
アマノジャク】は新曲をリリースして
大阪を皮切りに全国のレコ初ツァーを
準備していました。


レコ初ツァーはすべてキャンセル。
唯一大阪・2nd line でのレコ初ライブのみ
ミヤザキくんのボーカル音源にあわせて
アマノジャク】メンバーが演奏する形でライブ。
当日来場者には
新作CDが配られることになりました。


アマノジャク】のライブを
まんぼうは見たことがない。
当然ミヤザキくんも知らないはず。
名前はよく聞くバンドで
見たいとは思っていました。
だけど、これくらいの軽い気持ちで
大事なラストライブに押し掛けていいのか?


聴きたいきもちと
躊躇する気持ちがぶつかって
当日まで迷っていました。
折から残業もあって、自宅に戻って時計を見ると
ライブ開始にはとても間に合わない。


それでも行きました。
誰かに呼ばれたような
忘れ物を探しに行くような
不思議な気持ちに背中を押されました。


2nd LINEの入り口にはお花が3つ届いていました。
「祝・レコ初」の花を両脇に従えて
白い花の盛り花。
お祝いとお悔やみが隣あわせ。


当日券を買うとフライヤーと一緒に渡されたCD
これが今日のレコ初のCD
アマノジャク】の「いないいないばあ」


ドアがあかないほど満員の会場を
無理に押し分けて行くと
案外ステージ周りには隙間があって、
あれ?と思ったら
演奏中のバンドがモッシュ
ダイブするタイプだった。


転換時間にスクリーンが掲げられ
ビデオが流れた。
「ど〜も〜!
ミヤザキです(笑)」
こんな始まりで
幼稚園や小学校の作文や絵、
友人の紹介、将来の夢、
バンドを組んでからの歩みなどを
おもしろおかしく見せてくれました。
場内はけっこう爆笑。
マンガ上手いよね?


トリ前のバンドは
シンクロナイズドア
初めて聴くバンド名だった。
「今日のステージでは喜怒哀楽すべてをだし尽くす」
ボーカルの人がそういって歌いだした。
全身全霊をかけて歌う姿をみて
なんだか【BAGU】みたいと思った。
すごくいいバンドに出会えたな。


トリの【アマノジャク】ステージが近づくにつれて
会場は超満員に。何度も譲り合って詰めてもらう。
ステージの前の方には
たくさんの女の子ファンが詰めかけ
ステージ会場の後方には
多くのバンドマンが詰めかけた。
まんぼうは4列目あたりかな?


メンバーがでてきた!
ミヤザキくんの等身大パネルも一緒に。
だけどこれが安定悪くって(笑)
片足で蹴りあげてステップしてるパネル。
取り合えず舞台の隅っこに立てかけて、
いや放り投げてインストの曲。


1曲目が終わると
駆けつけたバンド仲間が数人
ガムテープでミヤザキくんパネルを固定してくれた。
率先してやってたのは【Chaqq】のボーカルさん。
そういえばこのパネル、CDジャケットに使われた画像ね!


メンバーが話す
「今日のミヤザキ、すごくピッチが合ってる!
こっちのほうがプレッシャー感じるな!」
みんな笑っている。
辛くて悲しい思いは誰もが抱えて
それでも笑って最高のライブを作る
そんな意志を強く感じる空間。


まんぼうにとってはすべてが新曲のライブ。
特に今回レコ初の「いないいないばぁ」は
バラードで、ミヤザキくんのメッセージにも聞こえて
曲が終わった直後は会場からすすり泣きがもれた。


ギターの小倉くんがミヤザキくんと幼馴染で
「一番失恋したような気持ち」と
表現してたのがぐっときた。
同じ25歳、大阪で育って音楽を始めて
アマノジャク】と【flumpool】は
共通の空気を持っているようで
痛いほど切なかった。


ライブの最後はいつも歌っている曲
「ピーポー」で締めたいと思います。
だけどこれ、ボーカルの音源がありません。
だから会場のみんなで歌ってください。


配られたフライヤーの歌詞を見たけど
皆目検討がつかないので
近くのファンに渡して代わりに唄ってもらった。
助っ人として出演バンドのボーカルも来て
Chaqq】ボーカルさんももちろん出てきて
みんなでうろ覚えながら歌った「ピーポー」


不思議だね。聞いたこともない歌が
とっても身近に感じて
しかも大勢の声に紛れて
ミヤザキくんが一緒に歌っている雰囲気が
リアルに伝わってきた。


残ったメンバーは、
またいつか音楽をはじめたいと言っていた。
「アンコールはありません。ビデオを流します。」
さっきまで苦労して歌った「ピーポー」の
本人のライブ映像が流れた。
映像が終わると沢山のファンが
「ミヤちゃん!ありがとう!」と叫んでいた。


flumpool】ライブの夢のような空間に感じる
「届けたい・つながりたい」想いと
同じくらい強い思いを感じた【アマノジャク】ライブ。
行ってよかったし、
これがラストなんて悔しい。
顔見知りのアーティストがたくさんいた。


最後に会場奥のフライヤーをみて
あっ!と思った。
漫画風にシリーズ化した
フライヤーに見覚えがあった!
いつだった?
DROPで【リアルグルーヴ】の出るライブに
遅れていった日、物販席で見た!


「ごめんね、遅れてきたんでライブ見れてないのよ。」
「いや、いいですよ♪
どうかフライヤーだけでも持っていってください。
そして、ここで話せたご縁に
またぜひともライブを見てくださいね。」
ニコニコしながらしゃべってくれた人の顔が
鮮明によみがえった!!
ミヤザキくん!?


「まんぼうさん、
やっと思い出してくれたんですね!
最後のライブに間に合ってくれて
ありがとうございます!」
背中を押したのはミヤザキくんでした。
ありがとう。


「まんぼうさんですね!おひさしぶりです!」
シンクロナイズドア】のボーカルさんは
やはり元【BAGU】の方でした。
9月には大阪MUSEでワンマンライブも決まっているとのこと。
気持ちのいいほど喜怒哀楽を出せるライブは
さらに洗練されています。
ここで再会出来たのもきっとご縁です。


会場の外に出ると
沢山の人が名残惜しそうにたむろしていた。
そういえばメンバーが最後に言ってたね。
「気をつけて、事故のないように帰ってください!」
戒めを思い出して、
まんぼうは2nd LINEをあとにしました。