まんぼうのうたネタ日記

はてなダイアリーから引っ越してきました。大阪住みのオバーチャンまんぼうが気になるうたネタを書いています。更新めっちゃ遅いです!

MASHROOM WEST


梅田クラブクワトロに着いた。
非常階段に並んだが整理番号は230番台。
立ち位置はそれほど良くないな。
そう思って入場した。


一段高いフロアの中央に
撮影用カメラが設置されていて、
そこを避けるように
フロア最前列は埋まっている。


カメラのぎりぎり後ろに立った。
もちろんカメラマンの邪魔をしないように。
さすが、撮影最適場所だ!
最後までとても見やすかった。
ラッキー!


年に一度の
MASH A&R コンテストライブで
グランプリを取ったバンドは
(今のところソロアーティストはゼロ)
MASH A&R に所属して腕を磨く。


メジャーデビューするときは
A-Sketch からデビューが多い。
HIPLAND MUSIC からのデビューは?


プロモーションの要になるのが
MUSICAとSPACE SHOWER TV。
MASH はこれらサポート4社の頭文字。


MASH A&Rに所属したからといっても
メジャーデビューが甘いものではないのは
フレデリック】のデビューまで
時間がかかったことでも知れる。


THE ORAL CIGARETTES】の山中くんも
「死にものぐるいで頑張ったからここにいる」
とライブで語っていた。
この事務所自体に
切磋琢磨する気風がみなぎっているのだろう。


そんな事務所の若手バンドを
一気に見られるチャンスが
この企画ライブだ。
いつも東京でしか見られなかったのが
はじめて大阪で開催された。


トップバッターは【YAJICO GIRL】
といってもガールズバンドではない。
ちょっとラップのような、
力強いボーカルをメインにした
ノリのいいバンドサウンド
これから磨かれていく原石の光が
漏れている感じがありあり。


2番手は【Saucy Dog】(サウシードッグ)
女性ドラマーを要する3ピースバンド。
このバンドの曲は聞きやすい感じ。
もう一段、バンドの個性を探ると
大化けするかも。


ここまでの2バンドは
今年1月のグランプリバンド。
前年はグランプリ該当なしだったので
フレッシュな感覚があふれていた。


3番手は【パノラマパナマタウン
早口言葉で困りそうなバンド
6月にサードミニアルバムを出して
着実に実力をつけている。


初めて見るステージはとてもパワフル!
機関銃のように叫び、
ステージを飛び回るボーカルのラップに
負けじと奏でるサウンドたち。
正直に自分をさらけ出しながら
駆け上がる力を鼓舞するようなかんじ。


ここまでの3バンドとも、
まんぼうはすべて初見だった。
それぞれの個性をつぶさない、
むしろやりたい放題に伸ばすのが
この事務所の方針かなと思った。


今回【THE ORAL CIGARETTES】と
LAMP IN TERREN】は出演しない。
そのかわりに転換時間のスピーチを
2バンドのボーカルが担当していた。
若手をまとめてトリを務めるのは
フレデリック】だ。


観客も、ほとんどが【フレデリック】目当て。
始まる前から異様なもりあがり。


夏らしく、暗い照明の中で
「峠の幽霊」からスタートした。
インディーズ時代を
ちょっと思い出した。


「格の違いを見せつけてやろうぜ!」
三原健司くんが叫ぶ。
色々な表情の曲で会場を翻弄する。
クワトロの会場もステージも
稲穂のように上がった手も
ゆれる、揺れる!


圧巻のライブだった。
それから、MCするときの健司くんが
まんぼうのことを見つめるようにも見えた。
焦点が合ってたように見えた。
(実際はカメラに向いてただけかな?)


アンコールに答えて再び
フレデリック】がステージに戻ったとき
健司くんは泣いていたようだった。
おそらく彼にとっても納得いくステージが出来たのと
大役を果たした安堵感かな。


若手のバンドをひと組ずつ丁寧に紹介し、
そのポテンシャルや可能性について
熱く語る姿に好感を持てた。


「MASHのメンバーは皆王バンドじゃなくて
きわものぞろいなんです。
でも、みんなが天下を取ってやろうとする
情熱にあふれています。」
このレーベルの第一期生としての自負が
満ちる言葉が並んだ。


最後は全員が出てきて
オドループ(だったと思う)を大合唱。
すごく仲がいいライバルたちだな。


今までまんぼうは【フレデリック】のことを
A-Sketch の後輩バンドという目で見てきた。
でも、MASH A&R の一期生トップバンドは
リーダーとして頼もしく成長していた。
まんぼうの見る目を変えた。


この先がますます楽しくなったライブだった。