まんぼうのうたネタ日記

はてなダイアリーから引っ越してきました。大阪住みのオバーチャンまんぼうが気になるうたネタを書いています。更新めっちゃ遅いです!

フレデリック「飄々とイマジネーション」ファイナル沖縄

2019年3月6日更新

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まずはチェックイン


午前のピーチ便で関西空港から那覇へ。
折からの低気圧のせいでけっこう揺れたけど
若干の遅れで那覇空港の到着。


タラップを降りたとたんに夏の風!
滑走路は乾いている。
入道雲に囲まれて
真上には青空が広がる!
蒸し暑い初夏の気候にびっくり!
トイレであわててヒートテックを脱いだ。


空港ロビーにつくと、なんだか暗い。
空港というより倉庫みたい。
出口を出ると、
いきなりフェンスに囲まれた駐車場?

「あのう、ゆいレールに乗りたいんですけど」
「もうすぐシャトルバスが来るので

そのへんで待っててください。」

と誘導係のスタッフさん。


どうやら、ピーチとバニラ・エアが着く場所は
本来の那覇空港から離れているらしい。
シャトルバスに乗って本来の那覇空港ロビーに到着。
これこれ。このにぎわいが那覇空港ですね。


沖縄唯一の鉄道、ゆいレールに乗って
牧志駅で降りる。
今日のライブ会場「桜坂セントラル」も
泊まるホテルも最寄り駅。
そして、駅を降りたところがさっそく
国際通り


チェックインまでちょっと時間があったので
沖縄名物の雪塩ソフトを食べた。
ライブ前にソフトクリームをたべるのは
まんぼうの習慣みたいなもの。


沖縄みやげの店が並ぶビルの2階から上が
今日泊まるホテル。
おみやげ屋さんからは陽気な三線の曲が流れてくる。


「シングル・下段ベッド」というから、
相部屋だと思ったけど、
本当にシングル部屋で、ベッドが下段の位置にできていた。
(隣の部屋は「シングル・上段」かな)
トイレとシャワー室は共用(男女別です、もちろん)


一休みして、ツァーTシャツに着替えてフロントに行き
「今夜は雨、降るでしょうか?」と訪ねると
「予報では雨なんですが・・・
国際通りを散策されるのなら、
雨除けの張り出し屋根を出すので
あまり濡れないと思います。」


スタッフさんの言葉を信じて、
傘もレインコートも置いていくことにした。


会場を発見!

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広い通り沿いに行けば
間違えるはずもないのだが
そこはあまのじゃくなまんぼう。
すぐにわき道に入る。


きょろきょろしながら歩いていたら
あれ?見覚えがあるぞ?
焼き物で有名なやむちん通りだ!
ということは、どこかで道を間違えた!


しょうがないな。
広い通りに出て、位置を確認しよう。
と、道幅の広い通りを歩いていたら
突然「桜坂セントラル」に出くわした!


昭和チックなネオンがついた
「桜坂セントラル」の外観。
昔のキャバレー跡をリノベーションした
ライブハウスと聞く。


ライブハウス前では
先行物販が始まっていて、
入り口横にスタッフさんが集まって
ディスクをビニールシートに張り付けたオブジェを
今まさに設置中。
手作り感満載で面白かった。


太鼓と雨!


物販で特に買う物もなかったので、
腹ごしらえでもしようと国際通りに向かった。
日曜日で歩行者天国になっている通りの一角で
太鼓の音がきこえる。

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そばに行くと、
沖縄民族衣装に身をつつんだ子供たちが
太鼓や踊りを披露していた。
人気上昇中の太鼓集団だという。


遠征のオファーを受けたり
団員が(子供)増えたりで
「お金がないんです。
ちょっとでも応援していただけるなら
お金をください。」
少額ですが投げ銭しました。


すぐ近くに「元祖ソーキそば」
の看板をかけたお店を発見。
お値段もリーズナブル。
お店に入って(客はまんぼうだけ!)
ソーキそばを頼んで待っていると

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ドーン!バラバラバラバラ!!
なに?アメリカ軍の演習!?
(いや、そうじゃない)


突然の集中豪雨!
トタン屋根に跳ね返る音が
まるでドラミングのようだ!
これは、当分外に出られないな。
そう思いつつ、出されたソーキそばを
ゆっくりゆっくり味わった。


食べ終わる頃には雨も小やみになった。
「おかげで雨宿りできたわ」
とお礼を言って店を出た。


アルバム「愛の迷惑」


桜坂セントラルに戻ると
雨宿りで避難してた人たちが
あちこちから集まってきた。
ライブハウス前は車の往来が激しいので
大通りの駐車場前で入場列を作るらしい。


いつものアルバムを持ってきたけれど
誰に声をかけたらいい?
すると、岡山公演で出会った男性が気づいた。
「アルバム見せてもらいましたね。」


そこで、男性の周りの人に見せていたら
「もしかしてまんぼうさんですか?」
と声もかけられた。


これで気を良くしたまんぼう、
近くの人に次々とアルバムを押しつける
アルバム版「愛の迷惑」です・笑


その間にも雨は降ったりやんだりを繰り返す。
フレデリックも雨バンドだったっけ?
結局は整理番号の近い人の傘に
入れてもらって乗り切りました。


今日の整理番号は63番。
かなり前の方に行けそう、と思ったんだけど
会場に入ったとたん
「これはちがうわ」
神戸の「太陽と虎」よりもキャパ。
前に詰めても5~6列目になる。


と、後半の一段高い段差の上、
最前列が一人分だけ空いた!
「やっぱり前がいいわ」
と移動した人がいたのだ。
そのあとに滑り込むまんぼう。


ちょうどそこだけ、手すりの支柱が出っ張って
体にぶつかる感じだけど、
後ろから圧迫されることはないので
まんぼう的には全然OK!
むしろ遮るものもなく、メンバーの顔が見える。
特等席だ!

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まんぼうの立ち位置の真上には
大きなシャンデリアがあって
キャバレーの名残かな?
壁を見渡すと案外古いまま。
「ライブハウスは傷だらけでも待ってる」
の言葉どおりな感じ。


開演前まで、近くに立つ人に
アルバム版「愛の迷惑」第2弾・笑


ライブ(前半)


いきなりの暗転!大歓声と指笛のなかで
ファイナルライブスタート!
最初の曲のイントロがなったとたん、
桜坂セントラルを選んだ理由がわかった。
音響がすごくきれいに響く!


一曲目、2曲目、3曲目・・・
いつものように次々にたたみかけて演奏していくメンバー。
たぶん2曲目にやった「かなしいうれしい」で
「かなしい、かなしい、かなしい、かなしい」
と歌うケンジくんの表情が
「うれしい!」と叫んでいるようにしか見えなかった。


おそらく、日本で一番フレデリックを待たされた
沖縄のファンが喜びを爆発させている。
それだけで嬉しくてたまらないんだろうな。


CDやMVでしっかり予習済みの沖縄ファンも
実際にステージから送られてくるメンバーの熱量に
圧倒されている様子。
一曲終わって次への数秒のインターバルの間に
「すげえ!」
「たまらん!」
「これほどすごいとは!」
そんなため息がもれる。


まんぼうが掴んでいる鉄柵の
左側のとぎれたところが
ドリンクコーナーになっていて、
スタッフさんたちが見ているんだけど


そこにマスク姿の4人の男性がいる。
一番先頭で見ている男性は
ノリノリで体を揺らしている。
みんな、どこかで見た顔なのだが
マスクで覆われているのでよくわからない・
この4人は最後までノリノリで
食い入るようにステージを見つめていた。


翌日になって、それがKANA-BOONで、
先頭の人がボーカルの鮪くんだとわかって
つじつまが合った!


そういえば、MCのとき、
ケンジくんは鮪くんを
結構ディスってたけど、
その後どうなったんだろう?


フレデリックのフロント3人は
ライブのけっこう早い段階で
まんぼうのこと、気づいたみたい。


康司くんと隆児くんはまんぼうに向いて
笑顔を返してくれたし、
ケンジ君とは何度か目があった。
とくにアンコール最後の曲では
確かにまんぼうのこと見て
笑ってくれた。


やっとMCタイムになった。
しばしの沈黙の時間に
会場からメンバーの名前を呼ぶ声が
たくさん飛び交う。
ケンジくんが一言返した。
「個人の名前であそぶな!」


「今日、フレデリックのライブを初めて見る人?」
の問いにたくさんの手があがる。
それを見てケンジ君が謝罪。
「初めてにも関わらず、
ここまで10曲も続けて演奏してしまいました。」
歓喜の声がわき上がる。


「それなのにこんなにも楽しんでくれることが
本当にうれしくてたまりません。
だけど、俺はものすごく欲しがりです。
もっともっといいライブを見せたいと思います!」
(MCはうろ覚え)


沖縄についてしゃべることになった各メンバー。
まんぼう個人的には
康司くんの話がいちばん面白かった。


「学生時代に沖縄に旅行したとき、
野犬に襲われたんです。
海辺にいたら、2匹の野犬が
俺をめがけて走ってきて
俺は持っていた傘を広げて突き出したら
大きな目玉と思ったのか逃げ出してくれたので
事なきを得ました。
でも、それ以来、
沖縄には楽しい思いでだけじゃない
苦みがあります。
でも、今日のライブで
楽しい思い出に塗り替えたいと思います。」


ケンジ君、康司くん、猛くんの3人は
前日にKANA-BOONのライブを
見に行ったことを話してたな。


隆児くんは
「俺はライブには行ってないけれど
メンバーの中で一番浮かれてます!
それは、アロハシャツを買ったからです!」
と、沖縄の「夏」を先取りしたと自慢。


要するに、
めっちゃ楽しい思いを
全員がしているんですね。


ライブ後半&アンコール


後半の始まりはダンスミュージックから。
まんぼうの好きな「NEON PICNIC」もちゃんと聞けました。
ケンジ君の「なぜー!」の延ばし方が好きです。


小さいライブハウスなので、
ZEPP並みの照明効果はない。
それでも、このハコでできる限りの照明が
「LIGHT」の曲をいろどる。
照明スタッフさんGOOD JOB!!


そうそう、今回は「オンリーワンダー」聴けました。
その時気が付いたんだけど、
サビの時に両手をあげる人がけっこういて、
それが最前列や2列目の人も上げていた。
ということは、
今回のライブ、最前列でも
後ろからまったく押されていない!


大阪や東京では
圧やモッシュは当たり前だと思っていて
それを避けるためにも
台湾のライブを選んだけど
沖縄も「押さないライブ」が
根付いていると知って
とてもうれしくなった。


ライブを口実に他人に関わる暴れ方をする
「ライブ・キッズ」が増えているという事実。
本人の楽しさは理解するけれど、
それがすべての人に優しいライブではない。


これからもオバーチャンまんぼうは
ロックバンドのライブに行きたいので
「押さないライブ」が
定着してくれると嬉しいのです。


アンコールの時間、
はじめは拍手だけだったけど
勇気ある女の子が
「ア、ソーレ!」と叫んだ。
すると会場中が「イッヤーサッサ!」と返す。
「ア、ソーレ」組と「イッヤーサッサ!」組が
会場を二分して、ずっと繰り返される。


ステージに戻ったケンジ君、
ちょっと困惑したような顔で話しだした。
「変な呪文が、
ずっと続いていたんだけど…、
沖縄のアンコールって、
いつもこうなの?」


いやいや、
これはアンコールっていうより
「ノリノリでもっと踊り出したい!」の
沖縄ならではの
意思表示だと思うな。


「欲しがりは、俺だけじゃなかったね。」
「こんなにノリのいいみんなだから、
今からやる新曲を任せます。
クラップや歌うところもあるけど、
みんななら、やってくれると思うよ!」


この前振りからの「逃避行」
クラップもシンガロングも
かなりの人がこなしていて、
メンバーもホントに嬉しそう。


「今日は、
本当に忘れられないライブになりました。
この思いに報いるために
僕らは「今」を越える音楽を届けて、
また沖縄に来るときは
もっとかっこいいバンドになって
絶対に戻って来るから、
また音楽で絶対に遊ぼう!」


「最後の曲はその思いをこめて
みんなと一緒に最高の思い出を作ろう!」
「飄々とエモーション!」


すべてのボルテージが最高だった。
後半のケンジ君と会場の
コール&レスポンスが
果てしなくテンション高く
一瞬だけど「永遠」を感じれたと思った。


演奏が終わって、
深々とお辞儀をしたあとに
満面の笑みで
手を振りながら
メンバーがステージからはけた。


照明がついて明るくなった会場で
泣いているファンが大勢いた。
最初にして最高のライブを体感できた
感激の涙だと思う。
うんファイナルにふさわしいライブだった。


ハコのキャパとか
音響や照明設備の質とか
そんなの関係なしに
ファイナルだと胸を張れるライブだったと思う。


国際通りの夜のお話

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まだ小雨が降っていたので、
とりあえずホテルに戻り
レインコートを引っかけてまた外に。
ひとり打ち上げとはいえ、
知らない店に乗り込むのは
ちょっと勇気がいる。


国際通りをしばらく歩いていたら
客引きのお兄さんに声をかけられた。
「お酒飲めないし、一人で食事したいだけなの」
「お食事のお客様、大丈夫ですよ。」
と言われて沖縄創作料理の店に。


カウンターに通されて
ジーマミー豆腐の揚げ出し
ゴーヤーチャンプルー
アグー豚の柳川風
それにウーロン茶を注文。
どれもおいしかったけど、
ジーマミー豆腐の揚げ出しは絶品
カリッ、ふわっ、トロッ!の未知の体験だった。

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バイトの男子が注文を聞き間違えたり
伝票処理を間違えたりしてて、
店長さんがお客の手前怒るわけにもいかず
四苦八苦。


カウンター越しに
「店長さんのお仕事、大変ですね。
でも素晴らしいです!」
とほめたら苦笑いされちゃった。


食事も終わって国際通りをふらふらしてたら
小さいアクセサリーの店に引き寄せられた。
自分でも
なんで入っちゃったかわからなかったけど、
BGMにフレデリックが流れてたんですよ!


「これ、意図的に音楽かけてます?」
「はい、先ほどライブの帰り
だというお客様が来られて
フレデリックの話で盛り上がったので、
BGMを変えたところです。」


例のアルバム「愛の迷惑」したら
「これは貴重なものを!」
と喜んでもらえたので、
ネックレスをひとつお買い上げしました。


ホテルに戻ろうとしたら
ホテルの真下のお土産屋さんが
大音響でフレデリック流してる!!
ここにもファンの皆さんが押し掛けて
フレデリックのライブを宣伝したんですね!
こういう力が、大きくなると信じて
那覇の夜は更けていきました!


以上現地で下書きしたので
珍しく早めにアップした
まんぼうでした!笑