まんぼうのうたネタ日記

はてなダイアリーから引っ越してきました。大阪住みのオバーチャンまんぼうが気になるうたネタを書いています。更新めっちゃ遅いです!

今日が分岐点 響〜おと〜ファイナル

mannbouyannbo2006-01-14

<写真タイトル:
最後のステージを
緊張と思いをこめて
歌い上げる
【響】〜おと〜の二人>


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今日が分岐点 【響】〜おと〜ファイナル


冬から、春の予感を感じさせる雨が降った1月14日。
湊町リバープレイスの「K-SAP」に一組のアーティストがいた。


【響】〜おと〜の二人。
末金拓君と作前智史君。高校時代から歌い続けて5年間。
人の心に響く歌を唄いたい。この一心で駆け抜けてきた。
そして今日。
二人は解散を決め、最後のステージに立とうとしていた。


共に大学の3回生。就職活動か音楽の道をめざすか。
多くのミュージシャンが直面する問題に
二人も選択を迫られた。
末金君は音楽を選び、バンドのボーカルの道を探る。
作前君は就活を選び、今日でインディーズの一線を退く。


昨日、最後のストリートライブを終えた彼らは
枯れかけた声と緊張の面持ちで
マイクに向かった。
「僕たち、今日このステージで解散します。」
「朝起きたら、雨が降ってて、
K-SAP10時集合のところ11:30に遅刻して・・・
しかも昨日のストリートで(力いっぱい歌いすぎて)
声、がらがらで。
でも、こんな終わり方も【響】らしいのかな、と思います。」


確かに、コンディションは万全ではなかった。
歌詞につまったり、ギターがひっかかったりした。
いっぱいいっぱいなのが見えた。
でも、二人で歌い上げた足跡をたどるように
曲ごとに魂を込めていた。


一曲終わるごとに深々と礼をした。
多分、彼らが頭を下げていたのは、会場の聴衆だけではなく、
5年間の活動を通して関わった
全ての人なんだろうと思った。


ステージの最後に「クリスマスソングです」と紹介して
「終わらない夜に」を歌った。
たった一夜で終わってしまうクリスマス・イブ。
愛することで終わらない夜に代えていこう。
主語を恋人から音楽にすれば、彼らのメッセージソングそのものだ。


K-SAP終了間際に特別に1曲のステージが設けられた。
いつもストリートの最後に歌う、一番思い入れのある曲
「笑顔」を歌った。本当の歌い納め。


彼らは決して笑顔ではなかった。
緊張が解ければ泣き出してしまったかもしれない。
ただ、歌うことだけに必死になっているようにも見えた。
ストリートライブを始めた頃の不安や緊張、
そんなものまで再現して見せたようにも思えた。


彼らの歌いぶりが観客を揺さぶった。
誰もがのめりこむように聞き入った。
涙する者もいた。
歌声が会場の隅々まで響いた。
名前の通り、心に響いて深い余韻を残した。


【響】〜おと〜
彼らのことを忘れないために
今日の日記を二人に贈りたいと思う。


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