この日の席は南西２階席のかなり高いところ。
ステージから一番遠く見える。
でも、そんなことは感じないほど
心から楽しんだ。
本当に楽しかった。
その代り、記憶にとどめる作業はしなかった。
忘れてもいいから楽しもうと思った。
前日の不満なところ。
いくら隆太君が
「武道館、こんなもんかい！！
もっとかかってこいや！」
と煽ってもオーディエンスが乗りきれない。
メンバーの強引さとオーディエンスの引っ張られ感が
ちぐはぐだった。
「僕等、５周年迎えました！」
最初のMCでオーディエンスが示した拍手が
初日とまったく違う演出になった。
ここですでに泣きそうになったメンバー。
「最初のMCで、そんなに感動させないでよ。」
「そういうの、もう、やめよう！最後に取っておいてよ」
たった１日でオーディエンスが成長して
メンバーと対等になった。
今日のライブを最高のものにするために
できることを仕掛ける。
どこにもリーダーはいないけど
実に統制のとれたリアクションで
ライブ自体をささえ、盛り上げる。
これが５年の間に
【flumpool】が築き上げた、
今もっとも大切にしたいもの。
アーティストとファンの関係を讃えたライブレポを
各メディアの記事で読んだ。
デビュー当初はライブさえも初体験の烏合の衆。
【flumpool】のライブのマナーが悪いと
繰り返し叩かれたものだ。
それがどうだ！今では十分に誇れるオーディエンスに成長した。
かけがえのない関係になった。
